眼瞼けいれん
眼瞼けいれんとは
眼瞼けいれんは、目の周りの筋肉が過度にはたらくことから、自分の意図に反して目が閉じてしまう病気を指します。名前から想像されるような「ぴくぴくした動き」を伴うわけではなく、目が閉じる、というものが言葉の定義に含まれており、いわば瞬きを自分でコントロールできなくなってしまった状態です。
眼瞼けいれんの治療法
眼瞼けいれんでは、過度の睡眠薬や抗不安薬などの薬剤が誘因となっていることもあるため、必要に応じて誘因薬剤の調整を行うことになります。
眼瞼けいれんの治療介入としては、ボツリヌス毒素の局所注射を筆頭に遮光眼鏡、内服薬、手術的などが行われます。ボツリヌス毒素を投与することで、異常な筋肉収縮が抑制されることになり、目が閉じてしまうという症状軽減を期待できます。治療効果を考慮して第一選択として位置付けられる方法ではありますが、根本的に眼瞼けいれんを治療する方法ではなく、数か月ごとに注射を行う必要もあります。
また、眼瞼けいれんでは光がまぶしいという訴えをすることがあるため、光を遮光する遮光眼鏡が使用されることもあります。臨床経過によっては、抗てんかん薬や抗不安薬、抗痙縮薬などといった内服薬を用いることもあります。
いずれの方法も根本的に眼瞼けいれんを治療するわけではなく、あくまでも対症療法的な役割になります。眼瞼けいれんでは日常生活に支障を来すことがあるため、適切な治療方法を選択しつつ、生活スタイルの調整を行うことも大切です。